NUC6I3SYHは発売から時間が経過しており、Windows11の要件は満たしていませんが、Windows10のサポートまでやLinuxOSを入れて使うことは出来ます。
intel NUC NUC6I3SYHはWindows11にアップグレード出来るか – 白熊めも (acebaku.jp)
Windows10にVirtualBoxをインストールし、仮想マシン上にSuricataとELK(Elasticsearch、Logstash、Kibanaの頭文字)を構築して学習用環境にしています。
ただし、ELKで使用しているM.2 SSDの温度が非常に高く、負荷がかかると軽く60℃を超えます。
そのため、ヒートシンクの変更と外付けファンの使用を試してみました。
今回熱対策をした対象環境及び、使用製品は以下になります。
ケースを外すと放熱シリコーンが付いており、これがM.2 SSDに当たることで熱をケースに逃すようなっています。
画像中央の薄緑の横長の物が放熱シリコーンです。
ちなみにNUC11ATKC4やNUC11PAHi3でも同様に放熱シリコーンからPCケースへ熱を逃がす仕組みになっていましたが、厚さはもっと薄い放熱シリコーンが使われていました。
M.2 SSDにヒートシンクを取り付けます。
ヒートシンクは表面のみで、M.2 SSDとヒートシンクの間には薄い放熱シリコーンが入っています。
裏はカプトンテープで止めます。
NUCに取り付け蓋を閉めようとしたら閉まりません。
元々付いている放熱シリコーンが厚く、干渉してしまうので閉まりませんでした。
やむを得ないので、元々付いている放熱シリコーンは外します。
熱がケースに逃げる事は無くなりますが、大丈夫でしょうか。。
ルーターの冷却用に買った外付けファンも効果検証しました。
使用した外付けファンは長尾製作所のNB-USBFAN-RTSTとなります。
3段階調整可能とありますが、風量の調節ではなく、横幅を3段階調整できるという意味です。
ファンガードが1つ付いてきますが、不安なので裏面にもファンガードを取り付けるためにオウルテックのファンガードを追加で購入し、裏側に付けています。
12cmケースファン用であれば大丈夫だと思います。
外付けファンの付属ネジが丁度ファンガード1個分余るため、ネジは追加で買わずに済みました。
熱対策前とヒートシンクのみ、ヒートシンクと外付けファンの3パターンでの結果です。
なお、負荷をかけた時間は短時間であり、PC周辺の温度の条件も違うため正確な測定ではありません。
あくまでも参考程度の内容となります。
黒い太線で区切っており、左から「熱対策前」「ヒートシンクのみ」「ヒートシンクと外付けファン」になります。
熱対策前は負荷をかけると65℃に達します。
ヒートシンクのみでは負荷をかけても60℃くらいだったので、既存よりは効果がありそうです。
外付けファンを設置して負荷をかけたところ、50℃を超えるくらいでした。
熱対策は外付けファンが一番効果が高そうです。
外付けファンの上にNUCを置いた状態で設置していますが、NUC6I3SYHは横に空気があるので、そこから空気が入るようにするともっと冷えると思います。
ただ、この外付けファンは風量調整は出来ないのと、2mくらいの距離だとファンの音を結構感じるので、静音を重視する方には合わないと思います。
温度は下がっているので、私は満足しています。